今回のワンちゃんはポメラニアンのポコちゃん、7歳の男の子です。
ポコちゃんは保護犬カフェにいた子で、その前は繁殖犬としてブリーダーさんの所にいたようです。おうちにきてから10日ほど経ちますが、マーキングが醋く、食にムラがあるとのこと。
とても人懐っこくてかわいい子ですが、体形や毛並み、歯の状態があまり良くないようで、どのような環境にいたのかと疑問に思ってしまうほどです。
ブリーダー等で繁殖犬として生活してきたワンちゃんは家庭犬としての常識が当てはまらないことが多いそうです。ポコちゃんの場合、お散歩に行っても動かない、広い場所だと不安そうにしているとのこと。ポコちゃんはおそらくお散歩にあまり連れて行ってもらっていませんから、リードを付けたことがありませんし、足腰も弱っているので歩こうとしません。そして狭い場所で生活していたのでしょう、すぐ横に壁などがある環境の方が落ち着くようです。
家庭犬として当たり前に与えられるべきものがポコちゃんには与えられていなかったと先生はおっしゃいます。このようなワンちゃんは新しく迎え入れてもらったお家に慣れてくると、新しい飼い主さんからの愛情を次から次へと欲しがるようになります。もっともらえるのか?次は何をしてもらえるのか?と不安になり、自分の要求にどれだけ応えてくれるのかと飼い主さんを試すようになるのだそう。要求の全ては受け入れられませんから、その程度を1年くらいかけて教えていくのが最初の課題になります。
これから先は長いので、ポコちゃんと飼い主さんの良い関係が築いていけるといいなと思いました。
暖かい家庭で愛情をたくさんもらって、これからの幸せな生活を満喫してね、ポコちゃん!
担当<井上>